第2章 データ収集◇柳蓮二◇
「そわそわして落ち着かないな、どうかしたか?」
「ん?!いや……」
家に着いて一息ついていたんだが……
少し前からは様子がおかしかった。
チラチラとあの白い箱を見ているとこからしてバレているみたいだな。
ちゃんと蓋をしておいたんだが……何処かでズレてしまったようだ。
「今日はそれを試させてほしい」
「えっ、それって……」
「これだ」
その箱。
目の前で開けてやると、は小さく「やっぱり……」と呟いた。
物珍しさからか、マジマジと玩具を眺めては顔を赤くして目線を逸らしている。
「お前の為だ。きっと理性は崩壊する」←
「どうしてわかるの…?」
「知り合いが使ったんだそうだ」
本日部室でマネージャーと弦一郎、そして精市達が行っていた行為を思い返したが言うわけにはいかないからな。
その前に何故知っているか……だろう?
奴らの行為が終わった後、精市が側までやって来て俺にこう言った。
***
「アレ、なかなか楽しめたよ」
「アレ?……ああ、玩具か」
「真田にも使っちゃってね。汚いから洗わせて更には消毒しておいたから大丈夫だよ」←
***
とな。
弦一郎にも使用するとは……流石精市といったところか。
まあ弦一郎はお尻を押さえて歩いていたから分かってはいたがな。