第2章 データ収集◇柳蓮二◇
柳side
折角彼女の為にと用意しておいた玩具を……精市達に使われるとは。
まあ確率的には100%だったがな。
弦一郎が部室へ入った事で元の数字から5%だけ上がり、←
更に精市までもが入室した事で確定した。
どうやらかなり効果はあったようだが……俺の欲しいデータはそれではない。
俺の彼女のデータだ。
自分の手ではある程度のデータは取れたが、まだ玩具を試していないからな。
二種類買い揃え、一体どちらがあいつを悶えさせる事が出来るのか検証したい。
「蓮二、終わった?」
「ああ。待たせてすまない」
「ううん。帰ろう?」
「そうだな」
そうすれば今より確実には悦ぶ筈だからな。
何も自分の自己満足で試すのではない。
彼女には良くなってもらいたいと思うのが彼氏だ。
「だが帰るのとは少し違うな」
「じゃあ何?」
「俺の家に寄っていかないか?」
「あ……うん…!」