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《テニプリ》Dear Prince《R18》

第3章 浴衣姿◇仁王雅治◇


「おじさん、指輪が一緒に飛んでしまったんじゃが……」

「おう!ちょっと待ってな!」



イカ焼きを食って、今はゲーム中じゃ。
輪投げみたいなモンぜよ。


景品に良い物があったらしくての、おねだりされたわけじゃ。



「ねぇ……本当にいいの…?」

「騙される方が悪い。精々探してもらうぜ……よ、っと……」



指輪なんて嘘じゃよ。なんも飛んじょらん。

店番が屋台の裏側まで探しに行ってるスキに……輪っかを入れるってわけじゃ。


ん?投げん投げん。
置いてくるんじゃよ、中に入ってな。



「すまんな兄ちゃん!なかったわ!」

「なら仕方ないのう……大丈夫か?」

「へっ?」

「(合わせんしゃい)また買ってやるき、それでいいか?」

「う、うん」

「すまんのう。でだ、おじさん。輪が入ったんじゃが……」

「おお!真ん中じゃねぇかよ!好きなの持ってけ!」

「ほら、選びんしゃい」

「いいのかなぁ……。じゃあコレ!」

「毎度っ!」
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