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《テニプリ》Dear Prince《R18》

第3章 浴衣姿◇仁王雅治◇


祭りは大盛り上がりじゃ、人が多過ぎる。

覚悟はしとったがやっぱり好かんのう。


一つ良い所を上げるとしたら……この人混みのお陰でとピッタリくっ付けるとこか。


それでもこいつの足元は不安定じゃし、ちと危ないか……。


腰でも抱いてやるかのう。



「ひゃ!何?!」

「流されて危険じゃ、大人しくしときんしゃい」

「て、手は?!」

「プリッ」

「誤魔化すなー!」



クククッ…!面白い反応するのう。
好きじゃよ、そういうお前さん。


日頃あんまり構っとらんから……今日はとことん付き合ってやるぜよ。



「何か食わんのか」

「じゃー……イカ焼き!」

「了解」

「え?何?了解って」

「奢ってやるぜよ」

「やった!ありがとう!」



しかし参った……。
浴衣は危険極まりないのう。

チマチマ歩くとこなんか可愛くてしょうがないぜよ。


そう思うのはだからかよう分からんが、きっとそうなんじゃろ。



だから俺は別れとらん。
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