第3章 浴衣姿◇仁王雅治◇
◇仁王side◇
「雅治!」
「すまん、待たせたか」
「大丈夫!待ったの少……し……きゃぁ!!」
「ん?何じゃ悲鳴上げて」
「雅治…!何考えてんの?!」
夏の暑い夜。
今日は祭りがあってのう……俺はあんまし乗る気じゃなかったが、こいつが行きたいって言うから付き合ってやるんじゃ。
ま、浴衣着るって言ったしその期待もあって来てみたんじゃが……想像以上ぜよ。
じゃがのう……俺を見てビックリ仰天って感じしとる。
の視線は自分の胸に集中しとってな、まあ分かるぜよ。浴衣がはだけ過ぎ……って言いたいんじゃろ。
「暑いんじゃ、仕方なかろ?」
「だからってそれダメでしょ!」
「ウズっと来たか…?」
「く、来るわけないじゃん!」
「俺は違うぜよ…?今日のお前さん……エロ過ぎじゃて……」
「も、もうっ!」
「ははっ、冗談じゃ。行くか」
「むー!!」
こいつの顎取って近くで言ってやっただけで真っ赤じゃ。可愛いのう。
けどその冗談……。
冗談じゃないかもしれんぜよ…?