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ゾル家の長女はイギリスに召喚されました。

第1章 夜は足元に気をつけて



「全員、そこから動くな。」

突然の声に一斉に振り向く。

そこには青ざめたアメリカと
アメリカの首にナイフを突きつけるフードを深く被った人物。

「…どうやら道に迷ってしまったらしいんだが、ここが何処か教えて頂けないだろうか。」

米「とりあえず、ナイフを離して欲しいんだぞ!」

「お前は黙ってろ。」

本日二回目の黙ってろに、アメリカは流石に涙目になっていく。

独「何が目的だ。ここが何処か知らないようだが?」

「当たり前だ。仕事帰りに道を歩いていたら、急に動けなくなって、足元に魔法陣が現れて…。気付いたらここにいた。」

英「ってことはつまり…?」
中「イギリスの召喚は成功してたあるか?」

「…どういうことだ?」

そう言ってその人物はナイフをおろした。
それを見逃すわけには行かない。

独「今だっ‼︎撃て‼︎」

ドイツが言った瞬間、いつの間にかあたりを囲んでいた軍隊が一斉に銃を撃った。

伊「ヴェー‼︎やり過ぎだよドイツ〜‼︎」
独「ハッ‼︎しまった‼︎全員銃をおろせ‼︎」
日「…流石に銃を乱射は無いと思いますよ。ドイツさん。」
英「そうだぞ!俺ん家のホグ○ーツの魔法が本物だっていう証明が出来たのに‼︎」
露「つまり、イギリス君は本当に魔法が使えたってことだね♪ウフフ♪」
中「そんなことより、さっきの奴はどこ行ったあるか?」

中国の言葉に気付いた五人は(他の奴等はすでに逃げた)
辺りを見渡すが、何処にも姿が見えない。

伊「ヴェ〜…いないみたいだね…。」
日「ドイツさんが、銃なんか乱射するから…。会議場もボロボロです…。」
独「す、すまない…。」
英「ああっ!!!!!!!」
独「どうした?」
英「ホグ○ーツの本が…。」

そこには見るも無残な召喚術の本が…。

英「召喚した奴の戻し方分かんねーぞ。」
独「ううっ、すまない。」
日「血痕は無いみたいですし、死んでは無いみたいですね。」
伊「じゃあ、何処に…。」

「後ろだ。」
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