第6章 ヤンデレ◇黄瀬涼太◇
◇黄瀬side◇
あーあ。服汚れちゃったじゃないッスか……。
俺モデルなんスよー?勘弁してほしいッス。
けどこれでまた1人……邪魔は消えたッスよ。
「ただいまっち!いい子にしてたッスか?」
「りょ……!涼太…!」
「ん?何?」
「それっ……まさか……っ」
「あれ、泣いてるんスか?俺が居なくて寂しかったんスね、ごめん」
「あ……いや……それ……」
震えた声と怯える瞳で俺の服についた染みを指摘するっち。
椅子に座らせて、手足を縛り付けてあるから指差しが出来ないんスよね。
「ああコレ?ただの血じゃないッスか」
「涼太また……今度は誰……」
「小堀先輩ッスよ?」
「そんな……小堀先輩を……」
「え……ちょっとっち、何で覚えてるんスか?あいつの事」
「だって私達の先輩じゃん…!」
「だめッスよー?ちゃんと忘れなきゃ……俺の為に」