第5章 媚薬◇黒子テツヤ◇
◇黒子side◇
いきなりですが、僕には彼女がいます。
とても良い人で僕には勿体無いくらいの素敵な人。
普段は温厚で優しい人何ですが……
ちょっと問題があるんです。
「さんッ……やめて下さい……出ちゃいます……ッ」
「出したいなら出していいんだよ…?」
「ですがそれではさんにッ……ンンッ!」
「っ……ほーら……イっちゃった……」
情事の時だけ……Sなんです。
僕はさんと同じひと時を味わいたいのにそうさせてくれない。
シたいと思ってもさせてくれない。
毎回頭を抱えているのですが……どうしたらいいでしょう。
「ハァ……」
「あ?何だよ黒子、ため息なんか吐きやがって」
「……彼女が居ない火神君にはわからない悩みです」
「あ?!ンだよそれ!」
「どうしたら彼女より優勢に立てるのでしょうか……」
「なんの話だよ」
「ですから彼女が居ない火神君には分からない悩みだと言ったじゃないですか」
「ンだとコラ…!」(イラッ