第2章 嫉妬ちゃん◇高尾和成◇
◇おまけ◇
「しーんちゃん!」
「うるさいのだよ高尾」
「なあなあ!オレどっかいつもと違うと思わねぇ?!」
「……変わらないな」
「うっそだー!よく見ろって!ほら!」
「シャツを引っ張って胸元を見せるな。気色悪いのだよ」
「胸見せたいんじゃねぇんだって!もっと上だよ上!」
「ん?何だそれは」
「どっ?!いいっしょ?羨ましいっしょー!」
「虫刺されを羨ましいと思う奴などいないのだよ」
「は?え、ハァ?!おまっ…これを虫刺されって言うのかよ!」
「そうだろうバカめ」
「バカはお前だっての!キスマークだぜ?!キスマーク!オレの彼女ちゃんからの!」
「例えそうだとしても、オレは羨ましいなどとは思わないのだよ」
「あー……真ちゃん実は内心悔しがっちゃってるんしょ!」
「何を言っ……」
「そっかそっか!そーいやお前ツンデレだもんな!」
「勝手に決めるな!」
◇END◇
「恥ずかしいから大声で話さないでよ和くん…!」