第1章 夢?いいえ、現実です。
「気づいたかい」
目を開けるとそこは、見知らぬ天井で
え、やっちまった・・・?
いや、それにしたって・・・ねぇ?
ち、違うんですっ
これは、あの、そっそう!
若気です 若気の至りなんです!
「私は無実です、裁判長!!」
「もういいかい?」
「あ、はい
すいません」
毛・伊井・・・
マルコさんが、呆れ顔でこっちを見ている
いや、起きたら見知らぬ天井って
割と辛いと思っ
あ、すいません黙ります
「ここは、医療室だよい
おまえが、気を失ったんで連れてきたんだい」
覚えてるか?
言われてから、さぁっと血の気が引く感じがした
回らないはずの頭の片隅で
きっと顔は真っ青なんだろうなとか
考えていた
「お・・・覚えてます
わっ私嘘ついてるんじゃなくて
本当のことでっ」
信じてくださいとマルコさんを見ても
相変わらずの無表情で
ただ、一言言い放った
「オヤジが会いたがってる」