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好きだから…。

第1章  始まりは…。



職員室前までには無事に着いた。
なのに、明らかに困り果てている顔も名前も知らない生徒がいた。

え…、これは無視してもいいんだよね…?

けど、どう見ても顔付き、体格、身長、制服の着方的に3年だった。

『あの…、どうかされましたか…?』

無視すれば良いのに、話し掛けてしまう自分を殴りたい…。

男子生徒も、まさか声掛けられると思ってなかったらしく、驚いてるし…。

『あ、何か困っていそうだったので…。』

そうしたら、いきなり男子生徒の顔がパァッっと音がなりそうなくらい笑顔になった。

「声掛けてくれてありがと!!まさか掛けてくれるだなんて思ってなかったよ♪」

明るすぎる笑顔で目がおかしくなりそう…。

『そ、それで…、どうしたんですか…?』

「あっ…、俺転校生で今日からこの学校に通う事になんだけど、、、」

やっぱり、そんな事か…。

『あなた、3年ですよね…?』
「ん…、そうだけど…。どして判ったの?」

『そんなの顔付き、体格、身長、制服の着方で判りますよ…。』

「へぇー…。」

『で、誰を探していたんですか…?』




「もう、見つけた!」

え…?
周り誰もいないし…。
どこだろ…。

『えと…、いたのなら私はこれで…。』

こういうのはやっぱり関わらないのが一番…。

「え!?ちょっ、どこいくの?」
何かそう言って腕掴まれたんですけど…。

『え…。だって先生いたんじゃないんですか…?だから私は職員室に用があるので…。』

マジで何なんだ…。

「俺が探してたのは君っ!!だから、どっか行かないで…?」





…はい…?

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