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【黒バス】透明な君に恋してる

第4章 屋上の一コマ



「大ちゃん! また屋上にいた!!」

「げっ、さつき」

「……!! 大ちゃん、その子誰!? 大ちゃんの彼女!?」

「んなわけねぇだろ!!! テツの友達」

「テツ君の!? あ、貴方テツ君の何なんですか!!?」

「え、ただのクラスメイトだけど。ていうか君は誰」

「桃井さつき、宜しく」


 可愛らしい桃色の髪の、これまた綺麗な顔をした女の子は太陽みたいな笑顔で私に挨拶した。


「やばい、そろそろチャイム鳴るよ! 二人とも急いで! 戻らないと遅刻だよ」

「へいへい……」

「さつきちゃんはおかんだね、おかん」

「くはっ! それまじうけるんだけど」

「おかんとか言わないでよ有栖ちゃん!!」


 けたけた笑いながら屋上を降りていくと、思わぬところでずるりと足が滑る。


「あっ」

「有栖ちゃん!?」


 落ちる……!! そう思った瞬間、後ろから大きな腕がお腹に回って、まるで掬い上げられるように抱きすくめられる。

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