第4章 屋上の一コマ
牛乳パックのストローを加えて、屋上で日向ぼっこ。これが結構、幸せだったりする。天気が雨の日には絶対できないことだから、余計にそう思うのかもしれない。
ふと、屋上の扉が開かれた。
「あ? 先客か?」
「屋上は私が占拠した、速やかに出て行きたまえー」
「いやいや、屋上はお前だけのもんじゃねぇから」
「ノリが悪いね、君」
「君、じゃねぇよ。青峰大輝だ、覚えとけチビ」
「私は南雲有栖だ! 覚えとけ真っ黒黒すけ!!!」
「誰が黒すけだボケ!」
感じの悪いガングロが、突如現れた。もし仲間になりたそうに見つめていたとしても、私なら絶対に仲間にしない。こんなガングロ、仲間にした日には移るよ! この黒さが!
仲間にするなら、黒子とかがいい。あの腹黒さがあればどんなところでも敵なしだと本気で思う。