Do not look back behind【進撃の巨人】
第2章 自分の足で
あと何人だ。
そう言うと耐えるように唇を噛み、弟達に体を向けた。
「…女子と男子が1人ずつ。それと…」
言葉をつまらせるハンナ。
「それとなんだ。」
唇が震えている。
「……女性が1人。」
ハンナの拳に力が入ったのをリヴァイは見逃さなかった。
「駐屯兵を呼ぶ。てめえは俺と来い。どうせ行き場もねぇんだろ。」
俯くハンナを上から見下ろす。
「何かわかれば直ぐに連絡が来る。てめえは自分の体を心配しろ。」
リヴァイはハンナが抵抗するようなら力づくも考えていたが、案外ハンナは素直に立ち上がった。