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水の蝶が舞う夜に。~湖蝶族~

第3章 万事屋にて


次の日の朝、銀時はいつものように結野アナの天気予報を見るためにテレビをつけていた。
なんとなーく見ていると後ろから神楽がテレビを指さして大声で叫んだ。

「銀ちゃん、こいつアルヨ!私が昨日見た盗人捕まえたやつ!」


「あー、何か騒いでたねえ。チーターみたいに早かったって。」


面倒くさそうに神楽が指さす画面を見てみるとそこには深くフードをかぶっている少年が盗人の先回りをしている一部始終が映っていた。


「へえー、随分と華奢な体したガキじゃねーか。」


興味無さそうにテレビを眺める銀時の手に新八が新聞を渡してきた。


「その事件なら新聞でも全面的に取り上げられてましたよ!ほら、ここ」


トントンと新八が指し示す記事を見てみれば、『フード少年救世主、現る!』と大きく見出しがでていた。



「しっかし世間もついこの前まで政治だのなんだの言ってたくせに…こんな盗人捕まえただけのやつに大騒ぎするたあ、この日本も落ちたもんだ。しかもフードかぶってて顔もよく見えねーってのに…」


文句を言いながらも記事に目を通す銀時。
ふと自分の言ったことに疑問を抱いた。



「そーいや、なんでこんなにフード深くかぶってんだ?普通英雄だーなんて言われたら顔くらい出さねえか?」


銀時の問いかけに神楽は酢昆布をかじりながらそんなこと考えても見なかったとでも言いたげな顔をした。


「えー、そうアルか?別になんも意味ないように思うアル。きっとアレネ。今流行りのミステリアスな雰囲気を醸し出すためネ。」



確かに。よく考えれば大勢の人に顔を見られたくないだけ、という可能性のほうが大きい。





「僕もそう思いますよ。ミステリアスな雰囲気はともかく。」




メガネも同意しているので、銀時はそれ以来特に気にもしなかった。

















「…っておいィイィ!!!誰がメガネだ!!!!!!!」



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