第2章 幼い頃の御話
俺は堂崎 奈都、あることを除けば普通の人……だと思いたい。
あることとは、まず家が極道だと言うこと。
まぁ、漫画によくあるような設定だよなw
……もう1つは、俺がインキュバスの末裔であること。
インキュバス、別名 淫魔。
西洋の悪魔だな。
これを見ている人たちは法螺話だと思うかもしれない
実際、俺も当事者じゃなければ信じない話だ。
そんな、自分でさえも信じない、嘘のような本当の話を信じてくれた仲間の話をしよう。
10年は前の話だ。
俺の記憶は、1人の男性を襲ったときから始まった。
この頃の俺は、男になりたかったらしく男性の精液を使って男になろうとしていたみたいだ。
女性を襲うか、男性を襲うかで淫魔は性別が決まるらしいからな。
で、そのあとにアイツらと会ったんだよな……
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『んっ……ふッ…………ぢゅ…………ぢるッ……ちゅっ……』
(これで、男になれるのかな?
うん、……多分これを飲めばなれるんだろうな)
そう思い、口の中に出されたネバネバした液体を飲み込む。
『……ッ…………んく……ごくッ……』
口から溢れたものも綺麗に舐めとる。
『ふぅ……』
「…………ッ……」
ようやく全て飲み込むことが出来たときに、男のうめき声が聞こえた。
(ああ、もう起きたんだ。せっかく、頑張って意識を無くさせたのになぁ。)
「……うぅ……?」
ああ、目を覚ませてしまった。
(やることは済ませたしな、どうしようかな~?)
……遊ぶのもアリかな?w
うん、良いよね?