第7章 拘束
固く縛られた縄を解くことは容易ではない。
どうすることもできずに疲れ果てたとき、部屋の扉が開いた。
入ってきた男は優香の体をじっくりと眺める。隠すこともできず、逃げることもできずに、男の淫靡な視線に晒されて、恥ずかしさでどうにかなってしまいそうだった。否応無く頰が火照る。
それをきっかけにしたのか、男は優香に覆い被さる。そして手首に口を寄せると、おもむろに舐め始めたのだ。
「ひぁっ! んん…」
生暖かくてぬるぬる動くものが触れているだけでも、身体の奥の方がむずむずと疼きだしてしまうのだが、唾液が縄に染み込んで先ほど作ったばかりのすり傷に届くたび、ぴりっとした痛みが優香を刺す。
「いっ…!? いやあぁ…」
振り払おうとしても四肢は拘束されている。それどころか抗うたびに傷が増えて、容赦なく縄が食い込んだ。
痛みを感じても、身体が疼いても、それを必死に堪える。
そんな優香に飽きたのか、男は手首を舐めるのをやめた。優香の白銀の丘を揉みしだくと、丸見えの下着の上からその頂点の蕾を舌で湿らせて軽く噛む。
「!!?!!?、?!?っっ!」
声にならない悲鳴と電撃のような何かが優香の中に押し寄せる。
この言葉にできない感覚を、一体私はなんと呼んだらいい。
いや、その答えは"快感"だと、本当はわかっているはずだ。
その後は優香の丘に触れたり、揉んだり、つついたりするだけで、決して蕾に触れることはない。
再び身体の奥の方がむずむずしだして、無意識に身をよじってしまう。
『触れてほしい』とでも言うように、男を求めているかのように。
そんなことある筈ないと理性が叫んでいても、身体をそう思い込ませるのは不可能なのだ。
優香の中の葛藤を見ていたかのように、男が体を起こす。そして、どこかからはさみを取り出すと、ブラジャーの真ん中を静かに切った。