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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第79章 女の戦い








「そうだわ!エルヴィン・スミスに団長職を辞めてもらって
ベッカー商会の副社長として働いてもらいましょう!
そうすれば命の危険も無いし、重責から解放されたら
エルヴィン・スミスも喜ぶわ。ね?カレン」

「お姉様・・・・」


メレンドルフ夫人が同意を促すように話し掛けると妹のカレンも
「名案だ」と言わんばかりに頬を赤らめ頷いた。

二人の勝手な言い分に呆れ返っていると、
勝ち誇ったような態度で夫人がナナシの前に高圧的に立った。


「これで問題は解決よ。貴女はとっとと彼の前から姿を消して頂戴」

「やはりあなた方はエルヴィンを全く理解していませんね。
彼が一体何のために巨人と戦っているのか考えたことはありますか?
彼の生き甲斐を奪って満足するような者を彼が伴侶として
選ぶと思っているのですか?彼は自分の信念を理解し、
着いて来てくれる強い女性を選ぶでしょう。
今の貴女ではエルヴィンの視界にすら入らないと思いますよ、カレンさん」


キツイ物言いに気弱そうなカレンは泣きそうになりながら姉に縋ると、
気が強い姉はヒステリックになりながら身近にあった花瓶を掴み、
それをナナシに投げつけた。





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