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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第79章 女の戦い










婦人達はナナシを連れ別室でお茶会を開き、
今流行しているファッションや貴族同士の恋話に花を咲かせた。

お貴族様は相当退屈な日々を過ごされているらしく、
婦人達は何か刺激的なものはないかと必死らしい。


当然ナナシにも話題を振ってくる。

特にエルヴィンとどこまで進んでいるのかとか、
巨人は見たことがあるのかとか、そういう類だ。

ナナシは控えめな態度で、恥ずかしいという演技をして
それらを何とか躱す。


「わたくし、メレンドルフ夫人は好きになれないわ。
元は庶民の出なのにとても偉がっているんですもの」

「仕方ないわよ。貴族になるという玉の輿に乗ったのだから、
自分も偉くなったと錯覚してしまっているんだわ」


クスクスと中傷の会話が交わされていると、
突然「あら?随分楽しそうなお話をなさっておいでですね」と
冷たい声が部屋に響いた。





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