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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第77章 それぞれの想い









何故このエルヴィンの婚約者は、
エルヴィン本人には内緒でその父親の戸籍を見たいというのか・・・。

エルヴィンの父親の事を知りたければ、
エルヴィン本人に聞けば良い。

ナイルの考えている事が顔に出ていたので、
ナナシは苦しい言い訳をした。


「エルヴィンに私事で迷惑を掛けたくないんです。
もしかしたらエルヴィンのお父様は私の探していた方かもしれなくて
・・・それを知るには戸籍を調べるしか無いんです。
それがはっきりするまでエルヴィンには内緒にしておきたくて・・・」

「・・・そうか、でもな、戸籍見せるってのは出来ねぇんだ」

「せめてお父様の出身地だけでも教えて頂く事は出来ませんか?
私にとっては人生を左右するくらい重要な事なんです」

「あー・・・・」


ナイルは顎に手を遣って、考える。

違法にならない程度の情報なら教えても問題ないだろうが、
先程からナナリーが必死になっているのがナイルの中で
やけに引っ掛かった。


「ナナリー、あんたが真剣なのはよくわかった。
だが、エルヴィンに内緒でっていうのは・・・・」

「お願いします!私はエルヴィンを守りたいんです」

「・・・守るっ!?」


聞き捨てならない台詞にナイルはナナリーの話を
ちゃんと聞くことにした。

この話は絶対エルヴィンには言わないという条件付きだったが、
腹を割って話して貰った方がナイルにとっては好ましい。






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