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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第76章 お主の事が大嫌い













五人からの追及が終わり、自室に戻ったナナシは
力無くベッドに突っ伏し、コンラッドから聞いた真実を
脳内で反芻させる。












【団長の息子さんの養子先の姓は『スミス』です。
そしてお孫さんは、貴女もよくご存知の調査兵団第十三代団長
『エルヴィン・スミス』・・・。これを聞いても貴女は
今まで通りでいられますか?】







「・・・・・・いられる訳が無い。今までのように
あやつの傍におるなど出来るはずがない。
どの面下げていられるというのか・・・」


ポロポロとナナシの目から涙が零れる。

ナナシのせいで祖母である女性が死に、
養子に出された子供も賢かったせいで第一中央憲兵によって殺され、
知らない内に祖父の言葉をその孫に教えてしまっていた。

戦えと煽るような教えを、無垢な子供に言ってしまった。



「すまぬ、エルヴィン。お主の血筋の運命を狂わせたのは私なのだ」




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