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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第76章 お主の事が大嫌い









リヴァイとミケはお互いに目を合わせ、肩を竦める。

ナナシと対人格闘で渡り合うには、
エルヴィンの取った戦法のように体格差を活かして
相手の動きを封じるしか無いだろう。

エルヴィンの取った戦法は正しい。

だが、正しかったのは戦法であって、
今回の件を解決するには失策だったような気がするのだ。

二人がやっていたのは対人格闘ではなく、
痴情のもつれからくる泥沼の喧嘩と言った方が正しいのだから。


ただ・・・もしもエルヴィンの考え通り、
ナナシに悪意ある言葉を吐かせた第三者の存在がいたなら
厄介だなと二人は考え直す。


万が一、調査兵団内に不和を起こすことが、
その第三者の狙いだったとしたらどうなるだろうか?

ナナシに何としてもそこら辺を吐かせたいが、
彼は口が硬いので拷問されても言わないだろう。


上手くハンジ達がナナシから何か聞き出せていれば良いのだが・・・
と三人は思った。




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