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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第11章 ゴロツキとの再会




「私と親しくしたせいで死んだのか・・・・」


昔からナナシと親しい人間程早死する者が多かった。
それがただの迷信のようなものでも、
ナナシは極力人間と関わらないように生きてきたはずなのに
失敗したなと感じてしまう。

イザベルを『友達』と思わなければ死ななかったのではないか?
という馬鹿な考えが浮かび、つい口から出た言葉にリヴァイが
珍しく声を荒らげた。


「そんなんじゃねぇよ!」


その声に書類に目を通していたエルヴィンも顔を上げ、
二人の様子を見た。


「あいつらは・・・俺のせいで死んだようなもんだ。
壁外でな・・・もう随分前の話だ」

「壁外か・・・。ならお主のせいじゃない。
あそこは強い人間でもあっさり死んでしまう故な・・・」

「・・・・・・・・」


納得するように呟いたナナシに違和感を覚えつつ
リヴァイは何も言わなかった。

何故、壁外の恐ろしさをナナシが知っているのかという疑問は残ったが、
先程から感じるエルヴィンの視線が気になって
この話題を続ける気にもならない。

だが、もう二度と会うこともないだろうと思っていた人物との再会で、
昔から気になっていた好奇心がつい蓋を開けてしまった。


「おまえの・・・あの技。今でも使えるのか?」


宝物庫の番人を瞬殺したあの技が忘れられない。
流れるような動きで相手を仕留めたあの姿は、
汚い殺しだと思わせるでもなくただ純粋に『美しい』ものだと
リヴァイは思っていた。

相手の身体からは一滴の血も流れず、
ただ静かに絶命する姿は眠っているようにも見え、
リヴァイはナナシに対し畏怖と共に気分が高揚したのを覚えている。

リヴァイが言う『技』というものがどれを指すのか思い出したナナシは
「あぁ・・・」と頷いた。


「・・・一応はな」

「俺にあれを教えろ」


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