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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第74章 過去へ続く道













休日。





玄関先でエルヴィンに見送られ、ナナシは街へ歩き出した。


兵舎を出る際、エルヴィンが子供のように
「やはり行かないでくれ!」と泣きついてきた時は、
どうしようかと思ったが、リヴァイとミケが
エルヴィンの身体を左右から羽交い絞めにして
「たまには一人にさせてやれ」「今の内だ。さっさと行って来い」と
加勢してくれたので何とか無事出て来れたのだった。



調査兵団兵舎があるのはローゼで、
目的地はシーナの中心部に程近い場所にある屋敷だ。


一日で戻ってくるには些かキツイが、
その日の内に帰ってくるという約束もあるので、
馬と妖かしの力で脚力を上げ走っていけば何とかなるだろう。


だが、その前にローゼで尾行者を撒かねばならないな・・・と、
周囲の気配を探る。


見知った複数の気配を感じながら、ナナシは馬車に乗った。







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