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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第72章 新境地開拓










取り敢えず暇人三人に手拍子を打ってもらって、
ダンスの練習を始めたナナシだったが、
ある違和感に気づきすぐ足を止める。


「・・・・・・おい、何故お主の手が私のお尻に触れているのだ?」

「すまない。手が滑った」


エルヴィンは真顔でナナシに対峙していたが、
その手は猶もお尻を撫で回していた。

ナナシは迷うこと無くエルヴィンを投げ飛ばし、
凶悪な表情で倒れ込んだ彼の頭をヒールで踏みつけてやった。



「お主の身長で私のお尻を触るには若干屈む必要があり、
手が滑ってそこに行くはずが無いと思うが?」


グリグリと容赦無くヒールの先で頭を踏んでいると、
何故か嬉しそうな顔でナナシを見つめるエルヴィンがいた。


「ナナシ・・・これは癖になりそうだよ。
君の足はとても綺麗だからハイヒールがとても良く似合う」


ハァハァと荒い息をするエルヴィンが気持ち悪くなり、
足を引っ込めようとしたが、それより早く彼がナナシの足を
捕まえるのが早かった。


「あぁ何ということだ。予てからSMプレイのどこが面白いのか
よくわからなかったが、今理解した。
愛する者から受ける痛みは何と甘美で尊いものだろう。
さぁ、もっと私を踏んで・・・」


ナナシの足に頬ずりをしてキスを落とした直後、
エルヴィンはナナシから渾身の飛び蹴りを食らい吹っ飛ばされた。





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