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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第71章 壁の外で何を思う?








ハンジに何を言っても無駄だと判断したナナシは
エルヴィンにそっと耳打ちする。


「―――これは『狼』しか扱えない代物なのだ。
こう言えば秘密を共有するお主になら理解出来るであろう?」


この言葉はエルヴィンに効果覿面だった。

エルヴィンは都合良く
『迅鬼狼で肉体改造されている者しか扱えない武器』と
認識してくれたらしい。

彼にどんな腹黒い思惑があっても、刃の秘密を暴くよりも
ナナシ本体を手放ない選択をした。

化物だと明かしてあるリヴァイもかなり興味を持っていたようなので
誰にも言わないように口止めした後、自分の影であると伝えたら
「ほぅ、そいつは便利だな」と言われただけで終わった。

納得いかない様子で不貞腐れたのはハンジだけだったと言える。




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