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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第70章 心からの微笑み









「お主は本来の目的を大義名分で覆い隠しておるのだろう?
お主の求める見返りは、その大義名分を果たした先にあると
考えているのではないか?
人間というものは大義名分を掲げて自らを叱咤しなければ
巨人などという化け物と対峙出来るものではない。
それなのに、お主はその自らを支えるはずの大義名分に
寄り掛かる素振りも見せなかった。
私はそれが不思議でならなかったのだが、
お主は大義名分ではなくその裏に隠された『違うもの』に
その身を預けていたようだな。まぁ、何はともあれ安心したぞ」

エルヴィンの目の色が明らかに変わり、殺気を帯びたものへと変貌した。

いつもなら殺気を感じれば臨戦態勢に入るが、
エルヴィンからやっと引き出せた本心からの殺気が
心地良く感じられ、思わずほくそ笑む。




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