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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第67章 分かり合いたい








恋愛感情は不要だと切り捨てたナナシを眉間の皺を深くしたまま
探るようにリヴァイが見つめる。

ナナシの瞳に若干迷いのようなものが生まれているのに気づき、
一応考えてはいるのかと思った。

あの変態的なゴリ押しもたまには役に立つものだと
同時に思いながら・・・。


「おまえは金髪碧眼が好きらしいが、黒髪は嫌いか?」

「黒髪・・・?」


この世界では黒髪は珍しい部類に入るだろうが、
ナナシの住む異世ではそうでもない。

心が休まる色合いではあるが、衝撃度を考えると
ナナシの中では金髪には劣ってしまう。


「嫌いではないが・・・」

「成程、やっぱ金髪好きは揺るがねぇのか」


リヴァイがチッと舌打ちしたので不思議に思う。
何故そんな事を聞かれているのだろうか?


「じゃあ、金髪碧眼以外でどんな男が好みだ?」

「んー・・・強くて優しい?」

「大概、女はそう言うな・・・。もっと具体的に言え」

「具体的・・・?ムチムチの鳩胸には思わず抱きつきたくなるな・・・。
あれは枕に丁度良いのだ」


うっとり語るナナシの表情は乙女そのものだったが、
リヴァイは語られた内容に眉間の皺を更に深くする。





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