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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第66章 戦う理由








今まで食欲にかまけて注意力散漫だったせいで全く気付かなかったが、
厨房の入り口に佇んで此方を凝視している人物がいた。

早朝から会議に出かけていた団長様が、
ジッと無言でナナシを見つめていたのだ。


「・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・」


見つかったっ!!
依りにも寄って団長様に贅沢がバレたっ!!


顔色を窺うようにエルヴィンの蒼眼を見つめるが、
何を考えているかさっぱりわからず困惑する。

モグモグと咀嚼しながら、ナナシは叱責されるのかな?と考えたが、
材料は実費なので文句を言われる筋合いも無いのでは?とも思った。



頼むから無言で此方を凝視しないでもらいたい。
折角作ったアマトリの味がわからなくなる。





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