過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】
第65章 男か女か
――その日の深夜遅く・・・
娼館から帰ってきたゲルガー一行が何者かに襲撃され
医務室送りになったという報告がエルヴィンの下に届いたが、
ナナシがやったという確証は無く
(ゲルガー達は襲撃者の姿を見ること無く瞬殺された)、
それを聞いたリヴァイとミケから「ナナシに謝ってこい」とまで
言われてしまった。
リヴァイはナナシが娼館に行こうが行くまいが
個人の自由だという考えを持っていたし、
エルヴィンの命令でナナシを連れてきただけだった。
ミケも「ナナシが娼館に行くらしいが大丈夫だろうか?」という報告を
エルヴィンに入れただけで、妨害までしようという気持ちは無かった。
・・・まぁ、二人共あわよくばナナシを頂こうとは考えてはいたが。
過剰に反応して妨害したのはエルヴィンだけで・・・
生理現象まで干渉されたら流石にナナシじゃなくても
怒るだろうというのがリヴァイとミケの共通見解だ。