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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第65章 男か女か








・・・そうか、ナナシは後背位や目隠しプレイが好きなのか。
是非ともそれに応えてあげたい、と・・・。



徐ろにジャケットを脱ぎ出したエルヴィンはナナシに向かって
声高に宣言した。


「そこまで溜まっているというならば、責任を持って
私の身体を差し出そう。君にならツッコまれても構わない」


それを聞いた瞬間、ナナシ、リヴァイ、ミケは顔面蒼白になり
口許に手を当てながら「おぇぇぇぇぇぇ」と餌付くように
声を上げた。



絵面的にそれはあり得ないだろうっ!?
というか、そこまで捨て身になるエルヴィンが気持ち悪くて恐い!と
涙目になる。


特に真っ直ぐ目を見て言われたナナシは瀕死状態まで精神を抉られ、
リヴァイとミケに背中を擦られながら「傷はまだ浅い!」
「めげるな!」と慰められていた。

そしてごく自然に・・・エルヴィンに刺激を与えないように
そっとナナシをエルヴィンから遠ざけてくれている。

そんな彼らの態度を見てエルヴィンは不満そうに眉を寄せながら
「ナナシが仮に男だったとしたら処理して上げたほうが良いだろう?
何が不満なんだ?」などとほざいている。



恋は盲目と言うが・・・エルヴィンの場合、
盲目どころか全ての神経が欠損しているのではないか?と
リヴァイとミケは遠い目をした。


ナナシはヨロヨロと顔を上げて、
エルヴィンに我慢の限界だと言うように叫んだ。




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