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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第64章 劇物









「モブリット副長!大変ですっ!!」


部屋に入ってきたのは懲罰房の見張りを頼んでいた兵士で、
縋るように訴えてきた。


「懲罰房に入ったミケ分隊長の声が途絶えましたっ!!
今では獣のような荒い息遣いしか聞こえてきませんっ!!」


わぁぁっ!と泣き崩れた兵士は、過去ハンジの餌食に
なった事がある男で・・・トラウマが再発したらしく
半狂乱状態だった。

三人はざぁぁっと顔を青褪め、急いで懲罰房へ向かう。



懲罰房からは報告通り、獣のように興奮した息遣いしか聞こえず
どうすべきか悩んだ。

早くミケを救出しなければと思う反面、
開けた瞬間ハンジが飛び出してきたらどうしようという思いがある。

脱走したら恐らくハンジはナナシの下へ向かって、
中断された放尿プレイ・・・もといマーキングをしたり、
常人では考えられないような行動を取るだろう。



それはマズイ。
ナナシは今深い眠りに就いているのだから、
抵抗も何も出来ない。

エルヴィン達が考えこんでいると、
モブリットは注射器を取り出してエルヴィンへ告げた。




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