• テキストサイズ

過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第63章 気遣いと下心








コンコンと扉をノックしたが、ナナシからの応答が無い。

もしかして熱が更に上がってベッドで苦しんでいるのではっ!?
という焦燥を抱き、エルヴィンは迷うこと無く
合鍵を使って中へ入った。

室内を見た瞬間、エルヴィンは言葉を失う。



そこはもぬけの殻で、ベッドにいるはずのナナシがいなかった。

布団に触れてみると温もりが感じられず、
ナナシがベッドを出て大分経っている事がわかった。



あの怪我で一体どこへ行ってしまったんだっ!?



エルヴィンが蒼白になりながら部屋を飛び出した所で、
ミケが慌ててエルヴィンの下にやってきた。


「大変だ、エルヴィン!ナナシが・・・っ!」

「ナナシがどうしたんだっ!?ミケ!」


物凄い形相で詰め寄ってくるエルヴィンにミケが
「落ち着け・・・」と宥めたが、エルヴィンにとって
落ち着いていられない状況だった。

睨んでミケに話の先を促すと、彼は何とも言えない表情で報告する。



/ 1001ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp