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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第59章 兵士として、男として・・・





危惧した通り、新兵はライフルで殴り付けられ人質救出は失敗に終わり、
逆上した襲撃者達はベッカーの娘と会場にいた
歳若い女性達数人を人質にして攫って行ってしまった。


それを黙って見送ったのは、
この会場には他にも一般人や女性が数多くいたからで、
乱戦になれば死傷者が出ただろう。

襲撃者達の姿風体は貧しい一般人と同じ格好ではあったが、
数丁のライフルを所持していた。

ベッカーに恨みを持っていたような襲撃者の身のこなしは
ライフルを使い慣れた様子だったので、
射撃の腕も侮れないかもしれないと判断したのだ。



エルヴィンは気を取り直して使えそうな調査兵団兵士で
襲撃者の追撃をする部隊編成を行った。

酒と薬にやられていなかった兵士の中に
精鋭であるリヴァイ、ミケ、ハンジがいてくれたのは心強かったが、
ハンジはドレス姿だったので追撃するためには
着替えさせなければならず、実質使えるのは男性のみだ。


いつの間にか帰っていたピクシスに代わり、
エルヴィンはまだ動ける駐屯兵団兵士にも色々指示を出す。


ナイルは薬のせいで酩酊状態だとミケから聞いたエルヴィンは、
彼には後でたっぷり尻拭いをしてもらおうと打ち捨てた。


平和ボケした憲兵団兵士はポカンとしたまま
その様子を黙って見ているだけで、
ナイルという指導者がいなければ使いものにならないなと
調査兵団は呆れた。






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