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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第50章 日常的ストーカー






ナナシが困った行動ばかりするエルヴィンに
大きな溜息を吐いていると、「教官!」と女性兵士から
声を掛けられたので顔を上げる。


「お食事中申し訳ありません。もうすぐお時間ですので
よろしくお願い致します。皆もう集まってますので」


エルヴィンやリヴァイなどの幹部達が集まるテーブルにいたナナシに
声を掛けるのは相当勇気が必要だったらしく、
声が少し上ずっていた上、身体が震えていた女性兵士の言葉を
聞いたナナバが「あぁ!もうそんな時間か」と言って、
席を立つ。

ナナシも急いで食事を掻き込んでトレイを持って席を立った。


一体どういう事かと目を丸くする男性陣三人を尻目に、
ナナシとナナバと女性兵士はどこかへと行ってしまった。


「・・・・なんだ?ありゃあ・・・」

「あー、あれね。女の子達がナナシにメイクレッスン受けてんだよ」

「メイクレッスン?」


リヴァイの呟きにハンジが答えてやると、
報告されていない事案にエルヴィンがどういう事かと説明を求める。


「ほら、前あたしに化粧してくれたじゃん?あれ以来、
女性兵士がナナシを捕まえては化粧の仕方とか服の着こなし方とか
教えてくれっていう依頼が殺到したらしくてさー。
最初、ナナシも断ってたんだけど・・・」


そこでハンジが一旦言葉を切って、言うべきか考える仕草をしたが、
エルヴィンの無言の圧力に耐えられなかったらしく口を開く。





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