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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第7章 四人で・・・




リヴァイは死体に近づき、
どんな攻撃で殺されたのか調べると、
どうやら首を斬られたらしい事はわかった。

首を斬る瞬間さえも見えなかった、と冷たい汗が流れる。

首を掻き切ったにも関わらず、
血の一滴も溢さないように斬られた傷は
傍目から見ても致命傷には見えない程綺麗な傷だった。
その上殺された五人は眠るように床へ横たわっている。





―――美しい・・・・。






殺しの手口が美しいと思ったのは初めてで、
・・・今の殺しを見たリヴァイの脳裏には
その言葉しか出て来なかった。


呆然とする三人を尻目に、ナナシは見張りから宝物庫の鍵を奪い解錠すると、
三人に死体を中へ運ぼうと提案する。

宝物庫の前で死体が転がっていては
遠目から見ても異常事態だと気づかれやすい。
逆に誰も居なければ多少の時間稼ぎは出来るだろう。

四人で死体を運んでから宝物庫を物色する事になった。




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