過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】
第48章 秘められていた想い
「腕輪を作るのに視認だけのデータでは不十分で・・・
触れるのが手っ取り早かった・・・」
「ほう?勃起したブツを抜く必要もあった・・・と?」
「お主のも処理したではないか!というか、
調査兵団の男どもは溜まっているようだから、
娼館ツアーでも敢行しろ。身体に悪いぞ」
「君に調査兵団の下半身事情を言及されるとは思わなかったが
善処しよう。しかし、それと君が私以外のブツを抜く事は別問題だ。
今後私以外のブツに触れないように・・・。いや、
私以外の男に触れる事も触れられる事も禁止する」
どう考えたら、そうなるんだっ!?
つーか、どうやって生活しろというのだろう?
集団生活をしていれば、うっかり他の誰かと触れ合ってしまうに
決まっている。
「断る。お主にそんな事言われる筋合いは無いし、
パワハラやセクハラをするなと言っただろう?
いい加減にせぬと私でも怒るぞ」
無茶振りを要求してくるエルヴィンにきっぱりNO!を突きつけると、
彼は手で顔を覆い泣くような仕草をしてみせた。
「恋人に浮気された私の気持ちも少しはわかって欲しい。
君がミケの性欲処理をして、リヴァイに全裸で押し倒されたと
知った時は、調査兵団団長の立場を捨てて
二人を殺しに行こうかと思ったくらいだ。
君は私に仲間を殺させる気なのか!?」
「え・・・ツッコミどころ満載過ぎて何から言えば良いかわからぬが
・・・私はお主の恋人でも無いし浮気にもならんだろう?
たかが、処理したり押し倒されたくらいで・・・」
無事だったし・・・。
そう言うと、エルヴィンは物凄い形相で椅子から立ち上がった。