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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第48章 秘められていた想い







「俺も・・・てめぇらとは多分違う。ミケとは逆に、
俺はナナシを征服したい。負け知らずのあいつが組み敷かれる様を
想像するだけで興奮しちまう。あの細い腰を掴んで
ガツガツと突っ込みてぇ。気持ちは・・・二の次だ。
あいつはそういうのに鈍感過ぎて、まず身体に教え込ませるのが
手っ取り早いだろ?それに、エルヴィンが手を焼いている相手を
掠め取るってだけでも気分が良いからな」


欲望に忠実過ぎるリヴァイの言葉に、
ミケは呆れたように溜息を吐き、
エルヴィンは凄絶な笑みを向けた。


「おまえは一度、ナナシに両手足の関節外されて
気絶するまで殴られるといい。いや、むしろ今俺がそうしたい。
おまえを拘束してその面を泥水に押し付け、
苦痛に歪む姿をじっくり堪能したいよ」

「あぁ?んだと、てめぇ」


ビリッと殺気が室内に充満する。

リヴァイは凶悪な顰め面でエルヴィンを睨み、
エルヴィンは凶悪な笑みを浮かべてリヴァイを静かに
見据えていた。


一見水と油のように見えるが、
恐らく二人の抱えている欲求は似通っているだろうな、と
ミケは心の中で思った。

エルヴィンだって、リヴァイが言ったような事を
ナナシにやりたいと考えているだろうが、
あけすけに言ったりしないし実行もしない。

ミケとリヴァイの思考を足して二で割ると、
丁度エルヴィンの考えになるのかもしれない、と分析する。


自分が発端とはいえ、面倒な事になったと考えるが、もう遅い。



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