過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】
第48章 秘められていた想い
いきなりお湯に放り込まれたナナシは
何が起こったかわからないまま、お湯の中から浮上する。
「・・・ぷはっ!何をするんだ、リヴァイ!
ずぶ濡れになってしまったではないか!」
湯船の縁にしがみついて批難するナナシを、
情欲に濡れた目でリヴァイが見下ろす。
「・・・てめぇが悪い。俺を煽るような真似しやがって・・・
責任取れよ」
責任?と首を傾げながらリヴァイを見ると、
彼の雄が完全に勃ち上がっていて、
ナナシはミケにもした提案を持ち掛けた。
「・・・手か口でなら処理してやるぞ」
「あ?舐めてんのか。そんなんで治まるはずねぇだろうが」
「・・・なぁ、調査兵団の男はそんなに溜まっておるのか?
そうだとしたら娼館に行くことを勧めるぞ」
ミケもすぐ勃ったな、と思いながら、そう口にすると
リヴァイはナナシの手を取って「そんな必要ねぇだろ?」と
妖艶な笑みを浮かべた。
「俺は今、てめぇに欲情しちまったんだ。
この際、男でも女でも良い。股を開け、ナナシ」
「はっ!?冗談はよせ。絶対に嫌だ」
「良いから・・・さっさとしやがれ!」
リヴァイも浴槽に飛び込んで伸し掛かるように
ナナシを抑えつけると、ズボンのベルトを外しに掛かった。
必死に藻掻いたが、水中では攻撃の勢いが殺されるので
リヴァイに打撃を与えられず、ナナシは焦る。
集中して両手を水面に上手く叩きつけ、
圧縮したお湯をリヴァイの顔面に叩きつけた。
鈍器で殴られたようなお湯の攻撃に、
流石のリヴァイも一瞬脳震盪を起こしかけてふらつき、
ナナシはその隙に体勢を立て直す。