過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】
第48章 秘められていた想い
「腕輪を作るのに、お主の裸を見て筋肉のつき具合などを
把握する必要があってな」
「そういう事は早く言え。部下達が勘違いするだろうが・・・」
ナナシの行動に理由があった事に少し安堵しつつ、
それでも時と場所を考えろと怒鳴りたくなる。
「触れても良いか?」
「あぁ・・・さっさとしろ」
了承するとナナシが突然抱きついて来たので、
リヴァイは固まった。
まさかここで抱きつかれるとは思わず、
どう反応して良いかわからずにいると、
ナナシの手が身体をなぞり始める。
「リヴァイは小柄だが、身体が完成されておるな。
筋肉の付きもバランスが良いし、程よく硬い」
リヴァイの身体を褒めるナナシに他意は無いだろう・・・・が、
悲しいかな男の身体は欲望に正直に出来ている。
身体を弄る手が扇情的な動きに思えて、リヴァイはグッと
奥歯を噛み締めた。
理性を総動員させて耐えるものの、
ナナシから香る艶かしいフェロモンに
リヴァイは我慢ならなくなる。
リヴァイはナナシを自分の身体から引き剥がすと、
投げるように風呂に叩き入れた。