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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第46章 変態が絡む理由







「エルヴィン・・・暫く私のお小遣いをカットして良いから、
ガラスとテーブルを買ってくれ」


兵団では不味いながらも食事が出るし、寝室もある。

贅沢(主に食べ物系)をしなければ、お小遣いが無くても
何とかやっていけるはずだ、と思って提案すると、
全員から微妙な顔をされた。


大人として至極真っ当な提案だったはずなのに、何故だ?


「確かにナナシにも原因はあるけど・・・っていうか、
むしろナナシが壊したんだけど、ちょっと複雑・・・。」

「エルヴィンが諸悪の根源だから、ナナシは気にしなくて良いよ」


まるで虐待してるみたいになっちゃうし、などと
ハンジとナナバに言われ、ナナシは疑問符を浮かべる。



ナナシは知らない・・・
兵団内で大柄な男の近くにいる事が多いナナシが
兵士達から『小動物』と認識されていることを・・・。


とても凶暴で強いが大人しくしていれば可愛らしいので、
密かに人気を集めつつあるのだが・・・
この兵団を束ねる団長様が彼に(異常な程)ご執心という事で
表面化はされていない。

ハンジとナナバも彼が大人だという事を知っていながら、
時折無防備な姿を晒すのでつい子供か小動物扱いをしてしまうのだ。

本人に言ったら恐いので黙っているが。


二人の考えていることがわからないナナシは、
「では・・・」と代替案を出した。




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