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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第46章 変態が絡む理由







言葉を返せずにいると、木箱を持ったミケと、
花茶とお湯を持って来たナナシが戻ってきたので、
その話はそこで終わってしまった。

エルヴィンが何事も無かったようにナナシに笑顔を向けたので、
三人も何も聞かなかったように振る舞う。



ナナシによって花茶が振る舞われると、
甘い香りが執務室に広がり全員うっとりした表情で
お茶を啜った。


ポッドの中で茶葉が花開く様子と、独特な芳醇な香り、
口の中に甘く広がる味に心身共に癒やされるのを感じる。

ミケには買ってきたお菓子を出し、
他の面々は買ってきたサンドウィッチを頬張った。


「・・・窓を塞いでいるから、少し暗いな」

「明日にでも業者に頼むよ」

「テーブルはどうするの?無いと不便だから早く買ってね、
エルヴィン。あたしここで休むの好きなんだ」

「ハンジ・・・ここは休憩所じゃない」

「つーか、どっちもおまえの自腹だからな、エルヴィン」


ミケ、エルヴィン、ハンジ、リヴァイの会話を聞いていたナナシは、
少し落ち込む。


どちらも自分が壊したのに何故皆私を責めないのだろうか?
むしろ、何故エルヴィンだけを責めるのだ?
こういうのは連帯責任だろう!?

・・・とは言うものの、ガラスはどうしようも無いし、
給料もエルヴィンのポケットマネーから頂いているので
弁償しようにも、必然的にエルヴィンのお金になってしまう。






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