• テキストサイズ

過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第46章 変態が絡む理由






「迷惑ばかり掛けておるから、当然だろう?」

「・・・そうか、君がそこまで私に非情になるなら、
私にも考えがある」


たかが、お菓子を減らされただけで非情と言うのか!?

流石のナナシも呆れながらエルヴィンの行動を注視していると、
彼は徐に懐から紙袋を取り出した。
その紙袋に見覚えがあり、ナナシはビクリと身体を揺らす。


「中身を確認せず、君に返そうと思っていたが・・・
もう我慢出来ない。君がどんな下着を買ったのか、
今ここで確認してあげよう」


―――いつの間にっ!?

掃除してても、その紙袋だけ見つからなかったはずだ!!と
掃除組はエルヴィンの早業に違う意味で恐怖する。

ナナシに対する病的な執着も、ここまで来るとドン引きだ。


「止せ!エルヴィン!その一線を越えるな!」

「見た瞬間、てめぇはナナシに瞬殺されるぞ!」


ミケとリヴァイが必死にエルヴィンを止める傍らで、
ナナシはもう気を失いそうになっていたが、
エルヴィンはニッコリ笑って「冗談だよ」と素直に紙袋を
ナナシに渡した。

どうしたエルヴィン、悪いものでも食べたのか?と
思うくらい、あっさり返してくれたエルヴィンに
ナナシのみならず、全員が怪訝な顔を向けると、
彼は苦笑しながら執務椅子に座って告げる。


「流石に今日これ以上、ナナシの攻撃を受けると私の身体が
保たないからね・・・」


本日二回の投技は鍛えられたエルヴィンでも相当堪えたらしい。

つーか、身体が辛いならわざわざ絡むなよ、と
リヴァイ達は思わなくもない。




/ 1001ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp