過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】
第45章 恋愛相談と恋愛観
「・・・AがいなければBとも会わなかったのに?」
「それでもです。AさんがいなくてもBさん個人としては見れるでしょう?」
「個人・・・・・?」
「例えば、外見や性格が好きだ・・・とか?」
「・・・Aに似ているからBの外見は激好みだ」
Aに似ているからって時点で、
Aさんが先に来てしまっているなとエルドは頭を抱えた。
でも団長の外見はナナシにとってどストライクなのだというのは
理解出来たので一歩前進だと思うことにする。
「性格は・・・変態過ぎて着いて行けぬ。
声もとても良いのにあやつの口から出てくるのは
大抵残念な発言が多いから、いっそ黙っていた方が良い気がするのだ。
黙々と仕事をしている姿を見ているのは好きだな」
団長ぉぉぉっ!!
一体どんな残念発言をなさってるんですか!?
既に観賞用としか見られてませんよ!?
っていうか、あれ?
団長の良さって外見だけって言われてる?
エルドは思わず遠い目になった。