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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第44章 変態と鈍感






興奮状態に陥っているハンジを止められないと判断し、
簡単にざっくりと説明する事にした。


あと、エルヴィンやミケ達の視線もすっごく痛いし。


ツクモは音や空気を振動させた攻撃を得意としていて、
それを防ぐのはほぼ不可能なのだ。


「ハンジの様子からして鼓膜から振動攻撃を叩き込まれたんだと・・・」

「どうやってっ!?あの人何にも持ってなかったけど!?」

「道具が無くとも、その道を極めた者だったら出来ると思うぞ?
まぁ、そんな訳だから、あやつと喧嘩腰になるのは止めておけ。
今度は心臓を止められかねんからな」




説明をまた端折りやがった・・・・。



もっと詳しく聞きたかったが、
ナナシは面倒になると何も言わなくなるので、
どう口を割らせようか考える。


「それに多分ハンジはツクモのタイプでは無いから、
望みは薄いぞ」


ナナシが良い具合にナナバの台詞を鵜呑みにしてくれていて
良かった・・・。


「じゃあ、彼のタイプって何なのよ?あんたら恋話とかした事あるの?」

「失礼な!大分昔だがあるぞ。何でもあやつは
『ちょっと色事に疎くて、初々しい感じの小柄な奴』が好きらしい。
ハンジはそれに当て嵌まらんだろう?」


ちゃんと自分でも恋話くらい出来るんだぞ!と胸を張ると、
何故か全員から非難めいた視線を向けられてしまった。


・・・よくわからない。


すると、ナナバが「そういえば・・・」と、沈んだ声で言った。




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