第42章 買い物へ行こう☆

それから本屋や骨董屋を回り、
ナナバの行きたがっていた洋服店に立ち寄ると
彼女によるファッションショーが始まり
店内の女性客から黄色い声が上がる。


ナナバは女性にやたらモテるらしい。


確かにスレンダー美人でサバサバしているので、
お姉さまという感じだ。

かく言うナナシも少し頼りにしている。

ハンジはハンジでナナバとは違った美人に入るのだが、
彼女はオシャレに興味が無いらしく洋服選びに飽きたようで
本屋で買った本を読み始めてしまっている。

ナナバと女性店員があれこれ話しているのをぼうっと見ていると、
誰かに肩を叩かれそちらを向くと女性店員がニコニコと接客を始めた。


「お客様にはこちらのお洋服が似合うと思いますが、
如何ですか？」


差し出されたのは水色のワンピースだった。

ビシリと固まったナナシを尻目に店員がグイグイ違う商品を
薦めてくるのを見てハンジが爆笑した。


「似合うんじゃないの？試着してみれば、ナナシ」


完全に面白がっているハンジを睨んでみるが効果はなく、
あれよあれよという間に試着室に押し込まれてしまった。