過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】
第42章 買い物へ行こう☆
試着せず出ようと扉に手を掛けるも、
外からハンジが「着替えるまで出さないからね」と
言ってきたので、渋々着替える事にした。
露出が少なく首元まできっちりしているので、
まぁ良いかという思いで。
見せたらまたハンジに爆笑されるんだろうな、と思いながら
試着室を出ると、予想に反してハンジは笑いもせず固まった。
ナナバも「わぉ!」と感嘆の声を上げる。
「違和感無く似合うんですけど!」
「胸はペッタンコだけど、発育途中の少女って触れ込みで
十分通じるね」
男の身体なんだから胸は無くて当然だろう!と心の中で叫びながら、
ナナシは馬鹿らしくなって早々に着替えることにした。
ちゃんと着て見せたのだから文句はないだろう。
試着室を出ると、
ハンジとナナバが服を抱えて扉の前に立っていたので、
二人も試着するのか・・・と出ようとすると
また試着室に押し込まれてしまった。
「ねぇ、次これ着てみて!すっごい可愛いフリフリレース付きなんだ」
「たまにはこっちの露出度高めの服も着てみなよ!」
ナナバが持ってきたのは白いフリフリレースの
ロリータ風ワンピースで、ハンジが持ってきたのは
大胆に胸元が開いている上下セットの服だった。
「・・・・あの、私は男・・・」
「良いから着てみてね!」
言葉を遮られた挙句、試着室の扉まで閉められてしまった・・・。
恐らく扉の外で逃げられないように二人が見張っているのだろう。
女というのはこういう時恐ろしい・・・。
諦めてナナバが選んだロリータワンピを着てみることにした。
ナナシは身体・・・特に胴体部分を晒したくない為、
ハンジが選んだ露出度高めな服は絶対着られない。