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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第42章 買い物へ行こう☆






「何だかんだ言って、リヴァイの分も作ってやるんだな。
俺は作ってもらえるなら、その次で構わない」

「昨日悪い事言ったし、その罪滅ぼしも兼ねてだ。
ついでに訓練メニューを変更してお望みの柔剣訓練も
一応やってみるつもりでいる。これはもうダメ元で、
という感じになってしまうが仕方ない」

「その柔剣訓練とやら・・・俺もやりたい」

「一人も二人も変わらんから勝手にしろ。
ただまだ柔剣訓練メニューが出来てないから、
それまでは今ある訓練メニューを熟してほしい」

「わかった」

「あ、あとリヴァイにも言わなければならないのだが、
ミケ――」


「俺が何だって?」

「おはよう、ナナシ、ミケ」


リヴァイとエルヴィンもやってきて、当たり前のように
リヴァイはナナシの斜め向かいの席へ、
エルヴィンはナナシの隣の席へ腰を下ろした。

すると、気を利かせたミケが昨日の気まずさをさっさと払おうと、
会話の糸口を与えた。


「良かったな、リヴァイ。ナナシがおまえに腕輪と
柔剣訓練メニューを作ってくれると言っているぞ」


ミケの言葉に驚いたリヴァイは真偽を確かめようと
視線をナナシへ投げる。


「それで腕輪を作るのに、
リヴァイとミケにはしてもらわねばならぬ事があるのだ」

「何でミケもなんだ?」

「それは俺がおまえと同じように腕輪を強請ったからだ」


開き直るように言ったミケをリヴァイが一瞥すると、
その視線をナナシへ戻した。

黙って聞いていたエルヴィンも興味深そうにしている。




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