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過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】

第41章 秘密の共有と隠し事






「・・・『狼』について、その存在を知っている事も
誰にも知られてはならぬ。他言したらお主の命も危うい。
・・・・この意味がわかるか?」

「ソロモン団長が処刑されたから・・・で良いんだね?
大丈夫、他言などはしない」


何故処刑されたのかはわからないが・・・とエルヴィンは思ったが、
次の瞬間「いや・・・」と考え直す。

エルヴィンの考えが正しければ自分の父親と同じような理由で
殺されたのかもしれない。


「それで・・・・・何が知りたいんだ?」


その言葉はナナシがエルヴィンの言った事が
本当の事だと認めたようなものだった。

エルヴィンは口角を上げながら、ナナシへの質問を開始する。


「私は残念な事に、当時使用していた戦術や技に関しては
よく知らなくてね。それを知りたいんだ」

「知って・・・・・どうするのだ?」

「調査兵団へ役立てないか考える」

「無理だ・・・到底使えぬ」

「・・・・・それは『第一部隊』への昇進と共に行われた
『何か』が無いと使えないものなのか?」

「・・・・・・・・・・・・・」

「突然技を使えるようになった事から、
改造手術か何かが行われたのではないかと推測している。
私のこの考えは間違っているだろうか?」


そこまでわかっているなら何故聞いてくるのだと、
ナナシは内心頭を抱えた。

それを知って・・・・一体どうすると言うんだ。




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