過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン 前編】
第40章 どっちもどっち
「あまつさえ、足の指の間も丁寧に洗ってくれて、
伏し目がちになったナナシにうっかり勃ってしまったら、
そのイチモツまで『ついでだから、ここもやってやる』と
手で抜いてくれたり・・・・・そこまでされた私の気持ちが
君達にわかるか?無表情で無感動にそこの裏まで
丁寧に洗われた私の気持ちが・・・っ!」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
それは同情する、男として。
これは確かにハンジには聞かせられない内容である。
まぁ、ハンジなら性別が奇行種だから爆笑で終わるだけだろうが、
男としては聞かせたくない内容だ。
普段だったらリヴァイやミケにもこんな話をしないエルヴィンだったが、
流石にナナシの無反応っぷりに動揺しまくったのだろう・・・
二人に意見を求める程に。
ナナシに関してのみ、エルヴィンは自分のペースを乱す。
恋は盲目、人を変えるというのを地で行っているのだ。